はじめに
34歳のとき、私はそれまで12年間続けてきた一般雇用を離れ、障害者雇用枠での転職を決めました。
そのとき比較的落ち着いて転職活動を進めることができたのは、家族の支えもあり、ある程度の生活防衛資金を持った状態で会社をじっくり選べたからです。
今回は、私が自分に合った職場に出会えた理由と、当時の転職で大切にした3つのことを、実体験ベースで振り返ってみます。
1.自分をすり減らしにくい環境と条件を重視する
障害者雇用への考え方や配慮の度合いは、企業によってかなり差があると感じました。
だからこそ、求人先を考えるときは、特性に配慮してもらえるかと、暮らしの土台を支えてくれる条件があるかを意識して見ていました。
特に気にしていたのは、次のような点です。
・希望するサポートを受け入れてもらえるか
・正社員登用のチャンスがあるか
・基本給や手当や昇給や賞与がどうか
・健康保険や住宅手当などの福利厚生がどうか
私にとって大事だったのは、ただ働ける場所を探すことではなく、長く穏やかに働ける場所を探すことでした。
自分をすり減らしにくい環境と条件を重視することが、最初の一歩だったと思います。
2.実習で相性を確かめる
どれだけ条件が良く見える会社でも、面接や書類のやり取りだけでは、職場の空気感や自分の特性に本当に合うかまでは分かりにくいものです。
そこで私がやって良かったと感じているのが、就労移行支援を通じて、入社前に実習生として実際にその職場で働かせてもらったことです。
いきなり契約するのではなく、数日間から数週間ほど、実際の業務を試させてもらいました。
私にとっては、この作業なら無理なく続けられるか、必要なサポートを相談しやすいかを確かめる機会になりました。
会社にとっても、この人に仕事を任せられそうかを実際の様子から確認できたと思います。
入社前にこうしたすり合わせを丁寧にできたことが、その後も安定して働き続けるうえで、理由のひとつになったと思います。
3.制度や受け入れ側の背景も知っておく
企業には障害者雇用に関する制度があり、一定の割合で雇用することになっています。
そのため、企業の規模によって事情は違いますが、特に規模の大きい企業では、条件に合う人に長く働いてもらえるように受け入れ体制を整えようとしているところもあります。
私自身、こうした背景を知ったことで、必要以上に引け目を感じすぎずに求人を見ることができました。
それが、大きな企業の求人にも挑戦してみようと思う後押しになりました。
制度や受け入れ側の事情を知っておくことは、条件面だけでなく、気持ちの面でも助けになったと感じています。
おわりに
私の転職がうまくいったのは、幸運に恵まれたこともありますが、この3つを意識できたことも大きかったと思います。
制度を知り、使える支援に頼りながら、自分に合う環境を探したことが、その後の働き方を支えてくれました。
もちろん、転職の進め方や環境は人それぞれ違うと思います。
そのうえで、私の場合はこの3つを大切にしたことが、安心して働ける場所につながりました。
今、働き方に悩んでいて、自分らしい安心できる暮らしを目指したい方にとって、この記事が少しでも参考になればうれしいです。


コメント