はじめに
以前の記事では、FIRE後の一人暮らしを前提にした資産配分について、全体像をざっくり書きました。
今回はその中でも、私が守りの資産を1500万円にしている理由を、あらためて整理してみたいと思います。
今ではなくFIRE後を基準にした
私にとって守りの資産は、資産を増やすためのお金ではありません。
FIRE後の暮らしを安定させて、のんびり生活を続けるためのお金です。
私は今、現金500万円と個人向け国債変動10年を1000万円持っています。
合計すると1500万円です。
正直にいうと、FIREしていない今の自分には、かなり多めの金額だと思います。
一般的な生活防衛資金として見れば、多すぎると感じる人もいるはずです。
それでもこの金額にしているのは、今の生活ではなく、FIRE後の生活を基準に考えているからです。
守りの資産を1500万円にした理由
私が守りの資産を1500万円にしている一番の理由は、FIRE後にリーマンショック級の暴落が起きても、あわてて全世界株式を売らずに生活できるようにしたいからです。
私の性格上、暴落時に安値で売却しながら暮らすのは、のんびりした生活とは言えません。
だからこそ、株価が戻るまで待てる仕組みを先に作っておきたいと思いました。
リーマンショックのような大きな暴落では、円換算で高値回復まで全世界株式では約4年かかったという資料もあります。
そのため私は、全世界株式に投資しているから4年で十分と考えるのではなく、もう少し余裕を見て6年は待てる形にしておきたいと思いました。
生活費は年間240万円で見積もっているので、6年分なら1440万円になります。
少し余裕を見て1500万円あれば、暴落時には守りの資産から生活費を出しながら、株価の回復を待ちやすくなります。
もちろん、6年あれば必ず大丈夫と言いたいわけではありません。
過去には、もっと長い停滞が続いた例もあります。
それでも私としては、悲観的すぎず楽観的すぎずに暴落を想定し、少なくとも6年は待てる状態を先に作っておくことが、のんびり暮らすためには大事だと考えました
現金500万円を持つ理由
現金500万円は、急な出費に備えるためです。
すぐに使えるお金があるだけで、安心感はかなり違います。
守りの資産の中でも、まずはいつでも動かせる部分をしっかり持っておきたいと思いました。
個人向け国債の換金は原則として申込日を含めておおむね3営業日後になるため、急な出費やすぐ使う可能性がある分は現金にして、それ以外は国債に分けました。
個人向け国債1000万円を持つ理由
個人向け国債変動10年の1000万円は、すぐには使わないお金の置き場所として持っています。
発行から1年経過後は原則として中途換金できるので、必要になったときに動かしやすい点が魅力です。
また、国が発行するため信用力が高いと考えました。
経済状態に応じて、半年ごとに適用利率が見直される点も自分には合っていると感じています。
利回りの高い預け先を探し続けなくてよいのも、気持ちが楽です。
大きく増えることは期待していませんが、守りの資産としては持ちやすいと考えています。
守りの資産と別枠で準備しているお金もある
なお、引っ越し費用や退職後の税金のように、使い道が決まっているお金は守りの資産とは分けて考えています。
こうしたお金は、別枠で50万円ほど準備する予定です。
守りの資産は、予定されている支出のためではなく、FIRE後の暴落時の暮らしを安定させるためのお金として分けておきたいと思っています。
守りを厚くしすぎるデメリットもある
ただ、守りの資産を厚く持つことにはデメリットもあります。
その分だけ、リスク資産に回せるお金は減ります。
つまり、安心感を高める代わりに、資産を増やす機会を減らしている面もあります。
そのため、守りの資産は多ければ多いほどよいとは思っていません。
それでも私は、安心してのんびり暮らせることを優先して、1500万円というバランスを選びました。
おわりに
これは誰にでも当てはまる正解ではありません。
今の自分には多めでも、FIRE後に暴落が起きたときに、生活費のために株式を売らずにすむ形を先に作っておきたいと思っています。
私にとって守りの資産は、利回りのためのお金ではなく、待つためのお金です。
暴落時に売らなくていい時間があることが、のんびりFIREを支える土台になると考えています。


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