はじめに
以前の記事では、攻めの資産をなぜ全世界株式中心にしているのかを書きました。
今回はその続きとして、数ある全世界株式ファンドの中で、なぜ私がオルカンを中心にしているのかを整理してみたいと思います。
最初から今のシンプルな形だったわけではありません。
過去には複数のファンドを自分で組み合わせていた時期もありましたし、古いファンドから少しずつ乗り換えてきた経緯もあります。
今回は、そうしたこれまでの流れや、iDeCoでの工夫もあわせて書いてみます。
私がオルカンを中心にしている理由
全世界株式に連動するインデックスファンドはいくつかありますが、私はeMAXIS Slim 全世界株式 オール・カントリーを資産の中心にしています。
理由はいくつかありますが、とくに大きいのは次の3つです。
1.指数に連動する安心感がある
私は、長く持つ前提の資産ほど、値動きが指数から大きくずれにくいことを重視しています。
細かな差をいつも厳密に確認しているわけではありませんが、指数に沿って比較的安定して運用されている印象があり、その点に安心感があります。
長く持つものだからこそ、こうした基本的な部分がしっかりしていることは大事だと思っています。
2.低コストを重視する姿勢に信頼感がある
オルカンを選んでいる理由のひとつは、低コストを重視する姿勢です。
eMAXIS Slimシリーズは低コストを強く打ち出しており、オルカンの信託報酬率(税込)も、執筆時点では年0.05775パーセント以内と案内されています。
私は一度買ったものを長く持つつもりなので、こうした地味な差の積み重ねは無視できないと感じています。
3.規模が大きく長く持ちやすい
純資産総額が大きいことも、私にとっては大事なポイントです。
規模が大きいファンドは、それだけ多くの資金が集まっているということでもあり、長く保有するうえで安心材料のひとつになります。
オルカンは純資産総額も大きく、長期保有の土台として考えやすいと感じています。
以前は複数のファンドを組み合わせていた
今でこそオルカンを中心にしたシンプルな形ですが、以前はそうではありませんでした。
投資を始めた当時は、今のように低コストで、1本で世界全体に分散できるファンドはまだ今ほど充実していなかったと思います。
そのため、以前は先進国株式、新興国株式、日本株のインデックスファンドを別々に持っていました。
これらを自分で組み合わせて保有していたのですが、比率を整える作業は思ったより手間がかかりました。
値動きによって崩れた配分を見直しながら買い足したり調整したりするのは、のんびり暮らしたい私には少し面倒でした。
手探りで買い足していくうちに、管理もだんだん複雑になっていきました。
オルカンへ少しずつ寄せていった
そんな中で、私にとってかなり魅力的に見えたのがオルカンでした。
これ1本で世界全体に広く分散できて、自分で細かくリバランスしなくてもよい形に近づけるからです。
管理の手間を減らしたい私には、とても合っていると感じました。
ただ、すでに持っていた古いファンドを一度に売って買い直すと、利益が出ているときは税負担が発生します。
一方で、損が出ているときは税金こそかかりませんが、そのぶん資産が目減りしている状態でもあります。
そのため、利益が出ていても損が出ていても、どちらの局面でも簡単に乗り換えやすいわけではありません。
そこで私は、乗り換えコストチェッカーも参考にしながら、今ここで乗り換えるほうがよいのか、そのまま持ち続けるほうがよいのかを確認しました。
そのうえで、相場の状況や含み益の大きさを見ながら、少しずつオルカンへ寄せていきました。
具体的には、相場が大きく崩れた局面を利用して乗り換えていきました。
含み益が小さくなり、損益通算も使いやすくなることで、税負担を抑えながら動きやすかったからです。
一度にきれいに整理することよりも、税負担と管理のしやすさのバランスを見ながら進めた形です。
このステップを踏んだことで、今は攻めの資産の約9割をオルカン中心にまとめることができました。
投資成績そのもの以上に、資産管理をシンプルにできたことが、私にとっては大きかったと思っています。
iDeCoでは似た形で保有している
一方で、SBI証券のiDeCoでは同じ形にそろえられていません。
商品ラインナップの都合で、私がメインで保有しているオルカンをそのまま使えないためです。
そのため私は、iDeCoではeMAXIS Slimの日本を除く全世界株式のファンドと日本株のファンドを組み合わせて、全体としてオルカンに近い形になるようにしています。
本当は1本でそろえられるほうが分かりやすいのですが、制度や商品ラインナップには制約があります。
その中では、今のところこの形がいちばん納得しやすいです。
オルカンにも弱点はある
もちろん、オルカンを選べばそれで安心というわけではありません。
短期では大きく下がることがありますし、為替の影響も受けます。
将来のリターンが約束されているわけでもありません。
また、全世界株式ファンドの中では、今後ほかの商品がより低コストになったり、より自分に合って見えたりする可能性もあると思っています。
それでも私は、こうした点を踏まえたうえで、自分にとって続けやすい形として選んでいます。
過去の経験から今の形になった
これまでに、相場が大きく下がる場面は何度も見てきました。
資産が減っていくのを見るのは、やはり気持ちのよいものではありません。
それでも、短期の値動きを正確に読もうとするより、広く分散された資産を長く持ち続けるほうが、自分には合っていると感じるようになりました。
大きな暴落が来るたびに方針を揺らさずにすむ形にしておくことは、私にとってとても大事です。
その意味でも、管理しやすく、世界全体に自動で分散しやすいオルカンは、自分の考え方や経験とよく合っています。
おわりに
今回は、全世界株式の中でも、なぜ私がオルカンを中心にしているのかを書いてみました。
面倒だったリバランスの経験があったからこそ、今はできるだけ手間を減らして、シンプルに保てる形を大事にしたいと思っています。
投資に絶対の正解はありません。
もちろん、ほかの全世界株式ファンドが悪いという意味ではありません。
その中で、今の自分にはオルカンがいちばんしっくりきている、という感覚です。
それでも、大きくぶれる相場の中で、自分が納得して持ち続けやすい形を作ることはとても大切だと思っています。
これからも、制度や商品ラインナップの違いも踏まえながら、自分に合う形を少しずつ整えていきたいです。


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