はじめに
以前の記事では、私の資産配分についてざっくり書きました。
今回はその中でも、攻めの資産をなぜ全世界株式中心にしているのかを、あらためて整理してみたいと思います。
資産運用というと、どの商品が有利か、どこが今後伸びるか、といった話になりがちです。
もちろんそうした視点も大切ですが、私にとってはそれ以上に、自分の暮らし方に合うかどうかが大事だと感じています。
のんびりした日常を大切にしながら、投資はなるべくほったらかしで続けられる形を選びたいと思っています。
そうして考えた結果、今のところは全世界株式を攻めの資産の中心にしています。
世界全体の成長を取りにいきたい
私が全世界株式を選んでいるいちばん大きな理由は、世界経済全体の成長に広く乗りたいと考えているからです。
将来、どの国が強いのか、どの企業が伸びるのかを正確に予想することは、私にはできそうにありません。
ただ、それでも世界全体で見れば、長い時間の中では少しずつ成長していく可能性が高いのではないかと思っています。
だからこそ、特定の国や業種に強く賭けるより、世界全体を広く持つ形のほうが自分にはしっくりきます。
当てにいくより広く持ちたい
全世界株式より高いリターンを得られる投資先は、もちろんあるかもしれません。
実際に、特定の国や企業、テーマに集中したほうが、大きく伸びる場面もあると思います。
ただ、私には、どこが勝つのかを当て続けられる気がしていません。
たまたま当たることはあっても、それを長く再現できる自信はありません。
それなら、予想して勝ちにいくよりも、予想しなくても持ち続けやすい形を選んだほうが、自分には合っていると思っています。
その意味でも、全世界株式のように広く分散された形は、気持ちの面でも納得しやすいです。
のんびり暮らしたい自分に合っている
私は、できるだけのんびり暮らしたいと思っています。
投資そのものが嫌いというわけではありませんが、毎日のように情報を追い続けたり、相場を気にし続けたりする暮らしは、あまり自分に合わない気がしています。
個別株やテーマ型の投資は、うまくいけば大きなリターンにつながる可能性があります。
ただその分、調べたり、悩んだり、判断したりする場面も増えやすいと思います。
その点で、全世界株式インデックスは、ある程度仕組みに任せやすいところが気に入っています。
投資が暮らしの主役になるのではなく、暮らしを支える土台のひとつであってほしいので、あまり手間をかけすぎなくてよい形にしておきたいです。
自動で組み替わる仕組みも助かる
全世界株式インデックスのよいところのひとつは、指数に沿って中身が自動的に見直されていくことです。
新しく大きくなる企業が入ってきて、相対的に弱くなった企業の比率は下がっていきます。
もちろん、それだけで万全というわけではありませんが、自分で一社ずつ入れ替えを判断しなくても、市場全体の変化がある程度反映されていくのはありがたいです。
私がのんびりしていても、世界経済の変化を自動で取り込んでくれるところに安心感があります。
長期では実質4パーセント前後を見込んでいる
もちろん、未来のことは分かりません。
それでも私は、長期では全世界株式の名目リターンを年6パーセント前後、日本のインフレを年2パーセント前後として見ています。
そのため、差し引きすると、実質では年4パーセント前後の増加をひとつの目安にしています。
これは毎年きれいにそうなるという意味ではありません。
大きく上振れる年もあれば、下振れる年もあると思いますし、暴落のような大きな下落が来る可能性も当然あると思っています。
それでも、長い目で見たときには、このくらいの前提で考えておくのが、自分にとっては極端すぎず、楽観にも悲観にも寄りすぎない感覚です。
生活費とのつながり
私がこの前提を重視しているのは、生活費とのつながりを考えているからです。
仮に資産全体で長期的に実質4パーセント前後を見込めるなら、1億円に対して年400万円ほどの増加を期待する考え方になります。
ただ、私は実際の取り崩しでは、まずNISAではなく源泉徴収ありの特定口座から使っていこうと考えています。
そのため、生活費を考えるときは、非課税口座の数字ではなく、課税口座から取り崩したときの手取りベースで見ておきたいと思っています。
特定口座で得た利益には税金がかかるので、私は少し重めに見て、ざっくり税引き後で320万円くらいをひとつの目安にしています。
もちろん実際には、売却額の全体にそのまま税金がかかるわけではなく、課税されるのは主に利益部分です。
ただ、私の場合は特定口座で先に取り崩す資産の含み益割合が大きいため、ここでは少し単純化して税金を重めに見積もっています。
今のところ、年間生活費は240万円前後を想定しているので、それなら大きく無理のある水準ではないのではないかと考えています。
もちろん、これは毎年必ずそうなるという意味ではありません。
あくまで長期で見たときの目安であり、現実には大きくぶれるはずです。
それでも、まずは特定口座から取り崩し、NISAは非課税で持ち続ける時間をできるだけ長く取りたいと考えています。
生活費は株式だけに完全に頼り切るのではなく、守りの資産もあわせながら考えていくつもりです。
全世界株式にも弱点はある
ここまで書くと、全世界株式が万能のようにも見えるかもしれません。
ただ、もちろんそんなことはありません。
全世界株式だからといって、安全が保証されているわけではありませんし、短期では大きく下がることがあります。
長い停滞が続く可能性もありますし、為替の影響で円ベースでは思った以上に振れることもあります。
将来のリターンも確定していません。
だから、これを選んでいるのは、絶対に正しい答えだと思っているからではなく、弱点も理解したうえで、それでも自分にとって続けやすいからです。
守りの資産と役割を分けている
私の中では、攻めの資産と守りの資産は役割が違います。
攻めの資産は、長期で資産を育てたり、生活費を支える力になったりするものです。
一方で、暴落時や急な支出への対応は、守りの資産の役割だと考えています。
生活費の全部を株式だけに頼るのではなく、攻めと守りで役割分担しておくことで、暴落時に無理に売らずにすむ形を作りたいと思っています。
続けやすさを重視している
投資では、何を選ぶかも大事ですが、それと同じくらい、続けられるかどうかも大事だと思っています。
どれだけ期待リターンが高そうに見えても、自分が不安になって途中で方針を変えてしまうなら、その形は自分に合っていないのかもしれません。
その点で、全世界株式を中心にした形は、自分にとってかなり続けやすい形だと感じています。
商品数を増やしすぎず、なるべくシンプルにしておきたいという気持ちとも合っています。
おわりに
全世界株式が絶対に正しいとは思っていません。
それでも今の自分には、いちばん納得しやすく、続けやすい形だと感じています。
攻めの資産は、ただ増やすためだけのものではなく、これからの暮らしを支える土台のひとつでもあります。
だからこそ、利回りだけでなく、自分の性格や暮らし方との相性も大事にしながら考えていきたいです。
これからも、制度や生活費とのバランスを見ながら、自分に合う形を少しずつ整えていこうと思っています。


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